ホンダＦ１ 栄光と苦難の歴史 第３期 2005年

ホンダがＦ１で歩んだ栄光と苦難の歴史を見ていきましょう。 ホンダは、Ｆ１初参戦の1964年から順調に歴史を刻んできたのではない。 参戦しては休止。 フルコンストラクターだったりエンジンサプライヤーだったりと紆余曲折しながらの歩みであった。 第３期は、1992年の第２期の休止から8年という長い月日が過ぎていた。

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◇２００５年◇ ＢＡＲ

2000年からＦ１参戦第３期をスタートさせ、６シーズン目に入ったホンダ。 ホンダは、大きな動きを見せた。 Ｂ・Ａ・Ｒの株式の４５％をホンダが取得し、B・A・R Honda GPリミテッドを設立。 これにより、ホンダはフルコンストラクターとなった。 ジル・ド・フェランがスポーティングディレクターとして加わり、組織的な強化も図られた。 昨年コンストラクターズ２位という成績を収め、チーム体制の強化も図られ、意気揚々と2005年のシーズンに挑んだホンダだったが、結果は、惨憺たるものとなった。 007は、レギュレーションの変更に対応する為もあるが、空力面での改良が施されたのだが、目標値を低く設定してしまったことと、セッティングが非常に難しいデザインになってしまったことで、シーズン中盤まで性能を発揮することができなかった。 バトンは、シーズン中盤から007をコントロール下に収めることが出来、優勝こそ出来なかったが、上位の成績を残すことが出来た。 一方、琢磨は、一旦狂ってしまった歯車を、シーズン中に戻すことは出来なかった。 それほど、ドライバーは繊細でナイーブなものなのだろう。 第４戦後の車検で最低重量違反の疑いをかけられ、続く第５、６戦の出場停止処分を受けるなど、全てが逆風だった１年となった。

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◇００７◇ ＢＡＲ

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◇特　徴◇

・個性を主張するフロントウイングは大きなステップドウイングを採用し複雑な3D曲面
・エアボックスやエキゾーストのデザインに改良を施したことで出口はかなり車体中央に寄せられた。
・自社製のギヤボックスは変速時の駆動ロスを減らす「シームレスシフト」を採用

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◇スペック◇

☆シャーシ
型番	007
デザイナー	ジェフ・ウィリス
車体構造	カーボンファイバー コンポジット モノコック
モノコック重量	56kg
全長＋全幅＋全高	4,675mm＋1,800＋950mm
トレッド（前／後）	1,460mm/1,420mm
ホイールベース	3,085mm
サスペンション（前）	ウイッシュボーン＆プッシュロッドアクティブトーションバースプリング＆ロッカー／メカニカルアンチロールバー
サスペンション（後）	ウイッシュボーン＆プッシュロッドアクティブトーションバースプリング＆ロッカー／メカニカルアンチロールバー
ダンパー	ショーワ
トランスミッション	7速ユニット（外装：B・A・R製／内装：Honda ＆ XTRAC製）
クラッチ	ザックス
ブレーキキャリバー	アルコン
ブレーキディスク・パッド	カーボンインダストリー
ステアリング	B・A・Rパワーアシスト
ホイール	BBS
ホイール幅	フロント／312mm リア／340mm
タイヤ	ミシュラン
燃料タンク	ATL製150L
車両重量	未発表

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☆エンジン
エンジン名	ホンダRA005E
気筒数・角度	水冷90度V型10気筒
排気量	3000cc
最大馬力	900馬力以上
最高回転数	18500rpm
ボア×ストローク	97.0mm×40.52mm
ブロック素材	----------
バルブ	----------
スロットル制御	----------
燃料供給方式	----------
イグニッション	ホンダPGM-IG
インジェクション	ホンダPGM-FI
スパークプラグ	NGK
オイル	未発表
燃料	未発表
重量	88.6kg

◇戦　　績◇

ＧＰ参戦数	１９回 (内２回出場停止)
ＧＰ優勝	０回
ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰ (ﾗﾝｷﾝｸﾞ)	ｼﾞｪｲｿﾝ・ﾊﾞﾄﾝ(9) 佐藤琢磨(23) ｱﾝｿﾆｰ・ﾃﾞﾋﾞｯﾄﾞｿﾝ(-)
コンストラーズ	６位

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